提言:これからのオリンピックを考える


数ヶ月前に発表された、オリンピックの正式種目からレスリングが外されるというニュースは、世界中を驚かせた。古代オリンピックでも行われていたというレスリングが、ここに来てなぜ?という事態である。
いわゆるロビー活動が足りなかったとか、日本やアメリカが強いのでヨーロッパ陣営が嫌がっていただとか、さまざまな噂が飛び交う中、ロシアのプーチン大統領までがオリンピック委員会の説得に乗り出し、なんとか最終候補には残ることができた。
その最終候補3種目の中から1つだけが、正式種目に選ばれるのだという。

その3種目というのが、以下の3つである。

・レスリング
・野球/ソフトボール
・スカッシュ


なんだろう、この違和感は。
なんというか、「トシちゃん・マッチ・よっちゃん」な感じがしないか。
だが報道によると、スカッシュは世界144か国で愛されており、競技人口は2000万人にのぼるのだという。むしろ、野球よりも正式種目に残る可能性が高いのだとか。
そんな人気スポーツだったのか。知らなかった。

そうは言っても、日本人にとってはやはり、スカッシュがよっちゃんであることは否めない。
そしてここまで書いてきて今更だが、よっちゃんの「よ」はカタカナだったのではないか。
「ヨッちゃん」じゃなかったか。
Wikipediaによるとやはりそうだった。「ヨッちゃん」が正しい。
このように、正式な綴りすら一般層には浸透していないのがヨッちゃんなのである。

そしてこれもここまで来てなんだが、若い人には「トシちゃん・マッチ・ヨッちゃん」の例えは分かりづらかったのではないか。
「ニッキ・カッちゃん・ヒガシ」の方がいいか。
これ、誰がスカッシュだろう。

じゃあ「タッキー&翼」はどうか。
これだと、スカッシュが誰かは分かりやすいが、数が合わない。
まあタッキーなら2種目担当するぐらい、へっちゃらだろう。
タッキーはむかし、アントニオ猪木とプロレスで戦って勝った経験もあるのだ。

さて、正式種目がヨッちゃんあるいは翼に決まってしまった場合、われわれ日本人はどうリアクションすべきだろうか。
ヨッちゃんと翼がメインの、ゴールデンタイムのテレビ番組が始まったと仮定しよう。
何をやるかが問題だが、翼が今、「スペイン文化特使」を務めているということは、案外知られていないのではないか。
そこを推して行きたい。
ヨッちゃんがギターを弾き、翼が情熱的なフラメンコを踊る。
ちょっと見たいなそれ。
意外と視聴率は高いのではないか。

というわけで、ニンジャム研究所ではスカッシュを正式種目に推薦したい。
そして代表選手は、スポーツ万能のタッキーにしたい。
本来は翼にすべきだろうが、ここはメダル優先である。
室伏でもいい。

まあでも、レスリングになるんだろうなー。
プーチンだしなー。

(論説委員:コロ田コロ夫)
   

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