インドネシア忍者360人 伊賀市に参上  国別来場者数トップは台湾


YOMIURI ONLINE様より転載)

 三重県伊賀市に、28日、インドネシアの団体観光客約360人が訪れた。

 伊賀上野観光協会によると、外国人の団体客としては過去最大の規模だといい、参加者全員が忍者装束姿で忍者屋敷や伊賀上野城などを見学した。「忍者」を前面に打ち出し、外国人の誘客を推進している同観光協会は、「入り込み客数の引き上げに大きく貢献する」と、忍者効果に期待を寄せる。

 愛知県内に本社がある大手工具メーカーのインドネシア国内にある販売店の報奨旅行。販売店主やその家族らが6泊7日の日程で来日し、この日早朝、名古屋市内の宿泊先で忍者衣装に着替え、バス12台で伊賀市に立ち寄った。

 同行した旅行スタッフらによると、参加者は20~70歳代の男女。忍者装束でさっそく伊賀上野城へ行き、城をバックに記念撮影。続いて伊賀流忍者博物館を訪れ、忍者屋敷や忍者ショー、手裏剣打ちを楽しんだ。同市での滞在は4時間あまりだった。

 参加者のひとり、販売店長のジュリウス・アンドラさん(34)は「オタク」を自認。忍者装束を身に着けたところ、「忍者スピリットで自信がわいてきた」と満足した様子。「(日本のアニメ)ナルトやハットリ君で忍者を知った」と話し、「忍者のふるさとを訪れることができて光栄」と感激していた。

 同市が観光のメインに据える「忍者」は、外国人観光客の人気が高い。同観光協会によると、伊賀流忍者博物館を訪れた外国人観光客は、2004年度が3633人だったが、昨年度は、1万3661人にまで増加。総入館者に占める割合も、1・5%から7・2%に大きくアップしている。

 昨年度の外国人入館者を国・地域別にみると、トップは台湾の3193人で、香港の2184人、タイの1415人が続く。今年度は、4月の1か月間で2990人の外国人が訪れ、前年同期を1360人上回った。トップは台湾の958人だった。

 インドネシアは、昨年度1年間では13番目の182人、今年4月1か月間は、オーストラリアと並び、8番目の95人だったが、この日の入館で、一気に昨年度実績を上回った。

 同観光協会は「忍者は世界に通用する国際語。特に、東南アジアの人たちに人気がある」とし、「海外には何十億人という人がいて、外国人観光客は、誘客の“伸びしろ”として期待できる」と話している。

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