提言:「 ニンジャ・ジャパン」 実現に向けて


前回、「命名は、あらゆる角度から検証を」 という提言をしたにもかかわらず、福岡ドームの新名称が 「福岡 ヤフオク! ドーム」 に決まってしまった。当研究所の力不足を痛感する次第である。
ところで最近、スポーツの日本代表チームに、日本っぽい通称を付けるのが習わしとなっているようだ。
例を上げてみよう。

野球 「侍ジャパン」
男子サッカー 「サムライブルー」
女子サッカー 「なでしこジャパン」
ホッケー男子 「さむらいJAPAN」
ホッケー女子 「さくらJAPAN」
ラグビーリーグ日本代表 「サムライズ」
大学野球日本代表 「若武者ジャパン」

まだまだあるが、このぐらいにしておこう。
一見して分かるのは、「サムライを取り合っている」 という状況だ。
サムライ、さむらい、侍など、あちこちで引っ張りだこである。
「ちょいとおさむらいさん、こっちにも顔出してよー」
吉原か。

それに引き換え、「ニンジャ」 の不人気さはどうだ。
海外での知名度で言えば、サムライに引けをとらないはずだ。
これが忍びの宿命だろうか。
少し寂しい。

「ニンジャ」 の異名が似合うスポーツはないだろうか。
素早くトリッキーな動きという点で、フットサルなんかどうだろう。
そう思って調べてみたら、通称はすでに決まっていた。

フットサル男子日本代表 「SAMURAI5」

お前もかい。
お前もおさむらいさんに惚れてしまったのかい。
おさむらいさんのためなら、アルファベットに手を染めちまうのかい。

なぜ 「ニンジャ」 が使われないのか、冷静に検証してみると、忍者のイメージがスポーツ向きではない、ということに尽きるだろう。
以下にポイントを列挙してみよう。

忍者がスポーツ向きではないところ
・普段、人目につかない
・顔が覚えづらい
・しゃべらない
・道具をいっぱい使う
・騙し打ち・家屋に忍び込む・寝込みを襲うなど、卑怯な手を使う


逆に言うと、上記の点をクリアすれば、「ニンジャ」 の名称をスポーツに使うことも可能となる。
人目をはばからず、顔を出し、雄弁に語り、道具は使わず、卑怯な手を使わない。
そんなニンジャがいれば・・・と書いていて気がついた。
それがサムライなんだね。

(論説委員:コロ田コロ夫)
   

(2) comments

パラクサ
11年 ago ・ 返信

なんか『ジャ』が冗長だね。もういっそのこと『ニンジャジャジャマルJAPAN』くらいにしたらどうかとw

コロクサ
11年 ago ・ 返信

落語の寿限無ぐらい長くしようか。
「ニンジャジャジャマルヒノマルマルコメラブコメ・・・略して、サムライジャパン!」

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