【カラクサの光合成】
今日はとてもいい天気だった。昼下がりの午後、日光が燦々と木の葉を照らしていた。
そんな平和なひととき、検体カラクサは野原の真ん中でジッとして動かない。いったい何をしているのだ。
ミズグモの練習で濡れた体を乾かしているのだろうか。いや、よく見てみると少しずつ回転しているようだ。
かれこれ2時間ほど観察しているが、どうやら彼は太陽から何かをもらおうとしているようだ。そうか・・・光合成か・・・
私はお昼ご飯を食べたばかりでものすごく眠たくなったので、眠ることにした。
【カラクサミズグモ特訓中】
検体カラクサは先日の水団の術特訓で懲りたのか、水に濡れない特訓を始めたようだ。
どこから持って来たのか、ひみつ道具のミズグモを装着し、池の上を歩き始めた。最初は良かった。
ちょうど池の真ん中に来た頃、なんだかカラクサの様子がおかしくなった。勢いがなくなり前に進めなくなったようだ。
勢いがなくなると、ミズグモは不安定になるようで、カラクサはさっきからバランスをとるだけで精一杯になっている。もうかれこれ2時間は経とうとしているんじゃないだろうか。
私は凄く眠くなってきたのでそろそろ眠ろうと思った。
【カラクサ水団の術特訓中】
あの暑かった夏の猛暑日も台風一過と一緒に去り、ここ数日でめっきり涼しくなったというのに、検体のカラクサは何を思ったのか、いきなり池に飛び込んだ。
しかも驚いたことに、いつまで経っても池の中から出てこない。もうかれこれ2時間ほど経っているのではないだろうか。
そう思っていた矢先、さっきまで何の変哲もなかった浮き草から息苦しそうな吐息が聞こえた。
その浮き草は、急に沈んだかと思ったら、なんだかみっともないものと一緒に浮き上がってきた。
「なあんだ、生きてたのか・・・」
私は眠たくなったので寝ることにした。
【カラクサ、巨峰が止まらない】
検体のカラクサを担当する事になった。
まだ謎が多いこの検体は見るたびに新しい動きをするので興味深い。
こないだまでずっと走り回っていた彼も少しずつ違った動きをするようになってきた。
今日は走りつづけて喉が乾いたのか、巨峰を夢中で食べてはじめた。
運動の後のフルーツとして、抜群の相性なのだろう。口に含んで刹那、後にくる酸っぱさがなんとも爽快らしく、さっきから2時間ほど止めることができないようだ。延々と食べ続けている。
私はもう眠いので寝ようと思う。